着物の整理、メンテナンスは時間も費用もかかる。
35年前に結婚したとき、桐の箪笥には着物を用意してくれてました。
親の世代は戦争を経験した昭和一桁生まれです。物のない時代を経験しました。
そして私の母親は満州生まれ、幸い大連(港町)にいたので、すぐ帰ってこれました。
家も家財道具も、すべて置いてきた残念さもあったと思います。
時代的に、娘には十分な花嫁道具を持たせたいというのが、誰もが思ったことでしょう。
しかしこのままおいていては、自分が死んでしまった時、そっくりそのまま残ってしまう。
自分のものは、自分で後始末しよう。
たとう紙が届いたので、さっそく入替します。長い間かえてませんでした。
湿気を吸うので、マメにかえたほうがいいらしいですが、値段的にも毎年は難しい。
こちらの大島紬は、色目は年齢的にも大丈夫そうなので、しつけをとります。
生地を傷めないように、丁寧にとります。
着物のたたみ方もあやふやだったので、YouTubeで確認します。
すなおさんのチャンネルは好きで、よく拝見しています。
着付けも勉強中です。
ちゃんとたためたので、しまいます。やはり新しいたとう紙は気持ちいいです。
着物は自分が着る物として、留め袖、色留袖、喪服(これは考える余地あり)あとは
普段着れる紬など。色目の派手なものは少しづつ手放す。
振袖、子どものお宮参りの着物は、次世代へ繋げられそうなら残したい。
でも将来孫ができたら、無理にとは言えないし、悩み中です。
親が無理して揃えてくれた着物ですが、普通のサラリーマンの夫と結婚したあとは、
お給料で生活するのが精一杯。着物なんて頻繁に着れませんでした。
活躍したのは、友だちの結婚式くらいでしょうか。それも数回です。
汚れたらクリーニングとかメンテナンスにお金がかかるし、着付けやお手入れにも時間がかかる。
必死で子育てして、住宅ローン返してたときは、着物のことを考える暇もありませんでした。
そして60代になった今、あらためて着物をみてみると、その柔らかな手触りと綺麗な柄に、
こころ癒されます。
そんな時間もあったら、人生豊かに暮らせるのかなと思えてきました。
今夜は寒くなりそうなので、温かくしてお休みくださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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